仁斎・徂徠・宣長は小林秀雄経由の見方しか知らなかった。やはり直に読んでみないと別の側面に気づくことがない。
面白かった。聖書や福澤抔は讀んでゐたけれど、訓讀の問題点ははじめて知る。
文章もよい、訓讀調を交へた文体がよい。これでないとあらはせない調子がある。日本語の奥深さと面白さに感じいる。
副題の「今なお息づく美しいことば」という惹句から勝手に安手の文語稱揚本かと思っていた。併し
しばらく文章の歴史のおさらひ。たゞまだわからないところがある。
- 作者:中島 敦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
文章がよい。いよいよ述而不作の域まで達したのだらうか。
面白かった。中世も知らないことだらけだ。