もう金曜日なのか。
二册讀了
- 作者: 片塩二朗
- 出版社/メーカー: 朗文堂
- 発売日: 2004/08
- メディア: 新書
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百頁程の薄い本だけれど絲綴ぢの凝つた上製本だ。當然本明朝で組まれてゐる。片塩さんの文體は隨筆の文章のやうに私には感ぜられた。
最後の方で明朝體に纏はる幾つかの問題提起をしてゐるが、本當に考へ込んで了ふ。
- 作者: 片岡朗
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2006/10/21
- メディア: 大型本
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文字とは何か。組版とは何か。色々考へさせて呉れるのでよかつた。
私も最初、本文が丸明オールドと云ふのは違和感があつた*1のだが、さりとてこれを別の書體に置き換へることを考へると、はたと行き詰まる。結局この書體でないと、どうにも坐りが惡いやうな氣がしてくるから不思議だ。
あとどうしても文字ばかり目がゆくが、片岡さんの文章は好いと思ふ。
*1:たゞキャプションだと思へば、それはそれでをかしくはない氣もする。文字組みも相當神經を遣つてゐるだらうし。