生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀書つれづれ

哨戒中

最近讀んだ本。

期せずしてある共通項が浮かびあがつてくる。それは著者達がみな(大空襲以前の)東京下町で生まれ育つたといふこと。

そこで遣はれてゐる下町言葉(江戸辯)のなんと味はひ深いこと。下町の江戸文化を支えていたのは言葉なのだからといふのは頷ける。

そして今やまつたく遣はれなくなつた數々の言葉を書物のなかのみに見出すことで,最早この世界は失はれて了つたことを痛感する。