生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀了

田中小実昌香具師の旅』(河出文庫*1讀了。

可笑しいやうな、悲しいやうな、愛ほしくなるやうな登場人物達がよく描かれてゐる。


村上春樹の小説の傍観者性に通じると云ふのは、成程と思つた。慥かに村上さんと、小実昌さんはよく似てゐる氣がする。違ふと言へば、やつぱり違ふんだけど。あと、思ひ附く共通點といつたら、二人とも可成りの量の飜譯をこなしてゐるといつたことか。

*1:香具師の旅 (河出文庫)