小石川図書館にて「旋律とはなにか」*1と云ふ催しを鑑賞する。工藤冬里(Maher Shalal Hasn Baz)と非−非音樂家達による演奏を聽く。早目に開場前に到著したが、行列が出來てゐた。結局百人以上は詰め掛けてゐたのだらうか。リハが押して、開場は可成り遲れてゐた。
初めて訪れた小石川圖書館のホールは、實に氛圍氣が良かつた。折り疊みの椅子が竝べられてゐると思ひきや、映畫館のやうな備附けの椅子があるのに驚いた。座席は八十位で、落着いた照明と程よい廣さの空間に何か心地よさを感じてゐた。冷房があんまり效いてゐないのも好ましく思つたくらゐだ。
演奏會と云ふよりは、ワークショップのやうなものだつた。一つの音から始まり、二音、三音と音をたゞ増やしてゆくのではなく、物賣りや樣々な民族音樂等のコンセプトを流用して、樣々に音を出し合つてゐた。たゞ一つの音が、切れ切れのフレーズの塊みたいなものとなり、いつの間にか旋律となつてゆく樣を浮かび上がらせようとすることを目論んでゐるのだろうか。とても興味深い試みだ。
アンコールに Monk の Round about Midnight をピアノとトロンボーン*2とのデュエットで演奏してゐた。フリースタイルだつたけど*3とても滿足した。