生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀了

二册讀了。


本統の科學といふものは、自然に對する純眞な驚異の念から出發すべきものである。不思議を解決するばかりが科學ではなく、平凡な世界の中に不思議を感ずることも科學の重要な要素であらう。不思議を解決する方は、指導の方法も考へられるし、現在科學教育として採り上げられてゐるいろいろな案は、結局この方に屬するものが多いやうである。ところが不思議を感じさせる方は、なかなかむつかしい。

「簪を挿した蛇」より

他にも「南畫を描く話」や、有名な「立春の卵」の話が面白かつた。