生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀了

唐木順三『詩と死』(文藝春秋社)を讀む。私の父は唐木順三を讀んでゐて、この本も、昔父から讓り受けたものである。尤もその當時は讀みこなすことが出來ずにずつと放つたらかしにしてゐたが、幾年か過ぎ、漸く讀み通すことが出來た。

思つてゐたよりも肌が合ふ。いゝこと言ふなあと膝を打つたり、これはさうかなあと首を捻つたりしながら、樂しく讀んでゐた。

それにしても私は、父が何故唐木順三を讀むやうになつたのかは、まだ知らないまゝだつた。