生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

大倉正之助/アジナイホール@東京国立博物館

本館のエントランスホールにて、大倉正之助とアジナイホールの演奏を聽く。
先づは大倉正之助氏の大鼓で「三番臾」「獅子」を奏する。「いよぉぉぉぉぉ」と唸りながら鼓をポンポンと鳴らす。絶妙な間だ。かういふ場も作用してゐるのか、傳統藝能と云ふよりも、新手のヴォイスパフォーマンスかと見紛ふ程の斬新な印象を受けた。

アジナイホールは馬頭琴の二重奏。「優駿」「踊る心」二曲を演奏する。よい曲だつた。樂器によつて旋律から受ける印象が變はるのか、アジアの物とも西洋の物とも云へないやうな不思議な音樂だ。然氣無いブルース。

そして兩者の共演で「天女」、「優駿」(アンコール)を聽く。違和感は全く無かつたが、どうやつて互ひの間を取つてゐるのだらう。