生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

2005小石川フリーコンサートvol.4もう一つの音楽、もう一つの場所@小石川図書館

図書館を利用する音楽家の会主催による、小石川図書館のコンサートを聽きに行く。

行雲流水

最初は、行雲流水と云ふ六人のユニットによる演奏。夫々が、音具や玩具、樂器なりを用ゐて、雅樂のやうな、チューニングのやうな、名附けやうの無い摩訶不思議なサウンドを繰り出してゐる。でもそれは無秩序なものではなく、何らかの取り決め(圖形樂譜や、ゲームルールが記された譜面がある)が存在してゐるのは見てゐて分つた。

それにしても、何と風通しのよい、開けた音響なのだらう。とても繊細で、ユーモア溢れる私好みの音だ。こんな音樂が今でもちやんと存在してゐるのが嬉しかつた。

足立智美

前半は足立智美氏のソロ。ラップトップパソコンを用ゐて、何やら聲を變調させたヴォイスパフォーマンスを行ふ。そして自作樂器による即興、赤外線シャツ(シャツにセンサーらしきものが取り附けられてゐて、動くとそれに同期して音が鳴る)を着てのパフォーマンス。

後半は、ゲストの寒河江勇志のサックスを加へてデュオで演奏を行ふ。

興味深くはあるのだけど、今の私はこの種の定型の無い演奏なり、即興を受け附けなくなつて了つたので、生憎樂しめなかつた。十年前だつたらまた違つて聞こえたのかもしれないのだが、年を喰つて了つたのか。甚矣。吾衰也。