小石川図書館にて図書館を利用する音楽家の会主催によるコンサートを聽きに行く。
昨年と同じくアヤコレットのピアノ彈き語りと守屋拓之のコントラバス。
沁みる。
カナダはモントリオール出身の三人組。何とチャーミングなサウンドなんだらう。
前列に居た子供達にシャボン玉を吹かせたり、紙鐵砲*1を會場の聽衆に配つてステージで一緒に打ち鳴らす。樂しい。
- ワークショップ「おとのおと」
行雲流水の高橋智之の指示によつて、皆で聲を出したり木製の棒を叩いたりした。ステージ上で指示を出す他のメンバーの方々もたいへんみたい。それでも、何か音が揃つて、音樂らしき物が生み出される時間がとても面白い。
一往クリスマスコンサートなので、會場には數多くの子供達が居た。好き勝手に音を鳴らし、叫び、動き廻つてゐたが、それも一興。見てゐて飽きないし。
因みにこの木製の棒はタオル木管と云ふ、絲卷の芯に使はれてゐたもの。クラベスのやうないい音が鳴る。以下に由來を記す。
タオル木管とは…紡績に使う糸が巻かれている芯の部分。
現在使用されているものはほとんどプラスチック製ですが、この木管は桜の木でできています。戦後日本の紡績産業を支えたまさに芯である桜木の木管を、宮崎タオルの社長さん(故人)が収集された貴重なものです。拍子木のような甲高い音がします。
*1:私の知つてゐる折り方と違ふ。