生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀了

法然の衝撃』を讀む。これを讀みながら、野嵜さんのよく云ふ絶對の觀念を持つてゐない日本人とか「人の上の人」しか認めない日本人と云ふやうな捉へ方は一面的であるやうにも思へてくる。勿論一般論として(又は我身を顧みても)日本人が絶對の觀念を持ち合せてゐるとは云へないかもしれないが、少なくとも日本の精神史に於て、絶對に類するもの*1が、日本人によつて見出されてゐた事はこゝに書き添へて置きたい。

*1:私が信徒だつたら「絶對」と書いてもいゝのだけれど。