生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀了

ライプニッツ繋がりで讀む。昔から宇宙論が好きで入門書の類ひをよく讀んでゐた(でもきちんと理解出來た試しはない)。

著者は、ライプニッツの考へが現代の宇宙論を先取りしてゐると云ふ事に驚いてゐるのだが、時空(や時空に關する論)がどのやうなものであれ、要は時空に對する人間の捉へ方が變らないと云ふ事ではないのか。物理學は時間や空間を相手にするが、哲學の側からすると、時空に對する認識の形式の方を問題とするのではないか。

たゞそれだと、ライプニッツではなくカントの話になつて了ふだらう。實際、この本の中では、カントに就ては意圖して退けられてゐる。