生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

二册讀了

『漢字伝来』を讀む。割と專門的な内容だつた。私は研究者ではないから、專門的な事柄よりも、最近は漢字を學んだ先達の苦勞を想ふ。

『かな―その成立と変遷』を讀む。前半の假名の發生のところは『漢字伝来』と重なる部分も多い(それだけ資料が限られてゐると云ふ事なのだらう)。著者はどちらかと云ふと「書」としての假名を扱つてきたと云ふので、後半は假名と云ふより書の話が中心になる。假名が定著した平安時代のところでこの本は終つて了ふのだが、明治三十三年の小學校令施行規則までの流れはどうなつてゐるのだらう。