生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

二册讀了

寝床で読む『論語』―これが凡人の生きる道 (ちくま新書)

寝床で読む『論語』―これが凡人の生きる道 (ちくま新書)

面白かつた。凡庸な人間を好意的に評価するのは、同じくらい凡庸な人間にかぎられていると著者が述べてゐるので、私も心置きなくこの本を評價出來る。

この本の魅力は、論語讀みの先達伊藤仁斎の云ふ、「學ンデ知ル」のではなく「思ツテ得ル」と云ふ處が、躍如として描かれてゐるところにあると思ふ。やや韜晦氣味の處は、やつぱり老莊(それと禪)からきてゐるのだらうか。
以下は氣に入つたフレーズ

  • 人間はけっして経験から学ばないということを、わたしは経験から知っている
  • 自分の考えたとおりに生きるべきである。さもないと自分の生きたとおりに考えてしまうから。

朱子学と陽明学 (岩波新書 青版 C-28)

朱子学と陽明学 (岩波新書 青版 C-28)

可成り專門的な内容でついてゆくのが結構大變だつた。