闇黒日記平成十八年十一月一日より。
徂徠の『論語徴 (1) (東洋文庫 (575))』では、
未だ得ざれば則ち「憤りを發して食を忘れ」、已に得れば則ち「之を樂しんで憂ひを忘る」。但だその學を好むの篤きを言ふ耳。
と。また『禮記』を引用し、
「『小雅』に曰く、「高山をば仰ぐ、景行をば行く」と。子曰はく、『詩』の仁を好すること此の如し。道に郷つて行く。中道にして廢む。身の老いぬることを忘れて、年敷の足らざることを知らず。俛焉として日に孳孳たること有り、斃れて而うして后に已む」正に此れと相ひ發す。知命の言なり。(略)古言相ひ通ず。
と。