生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

三册讀了

ユング自伝 1―思い出・夢・思想

ユング自伝 1―思い出・夢・思想

ユング自伝 2―思い出・夢・思想

ユング自伝 2―思い出・夢・思想

知人に勸められて讀み始める。何れユングに觸れる機會が來る予感はあつたが、漸くその時が訪れた。讀書と云ふよりも出會すと云つたやうな經驗だつた。この先何度も讀み直すことになるだらう。

トマスによる福音書 (講談社学術文庫)

トマスによる福音書 (講談社学術文庫)

研究書であるから、私が期待したやうなものはそんな得られなかつた。お勉強にはなる。たゞ福音書のことば自體よりも、どうしてもその解釋やら分析が先に立つ。それによつて私の知識は増したかもしれないが、信仰心が深まつたと云ふ訣ではない。

この種の書に對し、所謂當世の學術研究のやうな、對象を客觀的・合理的に扱ふ遣り方に私は疑念を抱いてゐる。寧ろこれを異端として退けた教會の人々の方が、よく讀めてゐたかもしれない。