生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

最近讀んだ本(六册讀了)

現代論理学入門 (岩波新書 青版 C-14)

現代論理学入門 (岩波新書 青版 C-14)

時々無性に形式論理に憧れる。私の頭には交通整理が必要だ。尤も、論理學を理會する程の頭は無いので、さらなる餘計に澁滯がされる羽目になる。

入門!論理学 (中公新書)

入門!論理学 (中公新書)

とても面白く讀む。多分に論理學からはみ出しさうな、どこか哲學みたいな處があるのがよかつた。處々這入るくすぐりも樂しい。

論理を知らないひとには論理学の教科書は読めません。だから、論理学の教科書というのはある意味で知っていることばかり書いてある。

こうやって書き出すといかにも論理学という感じで、それなりのものに見えるのかもしれませんが、教師なんかやっていると、どうもため息なんですよね。だって、ほら、あたりまえのことばっかりじゃないですか。これ見せられて、おおそうだったかのかって感心する人いますか? 「目からうろこ」ってひと、いるでしょうか。

しかし當り前のことは、ちつとも當り前のことではなかつたりする。

哲学の謎 (講談社現代新書)

哲学の謎 (講談社現代新書)

矢張り私は哲學の方が好みだ。これはそんなに文章にくすぐりを入れてゐないのだけれど、文章の面白さよりも、寧ろ問題それ自體の面白さ、それに對する考へ自體を樂しんでゐる。
無限論の教室 (講談社現代新書)

無限論の教室 (講談社現代新書)

數學に疎い身では、茲で述べられてゐる無限の理會に通じたとはとても云ひ難いが、兎に角頁を捲らずにはゐられない、文章の勢ひだけは讀後に殘つた。本當に心から樂しんで書いたのだらう。
この本の精神的な背骨に或る哲學者を擧げてゐたが、流石にそれは氣が附かなかつた。
「つまずき」のなかの哲学 (NHKブックス)

「つまずき」のなかの哲学 (NHKブックス)

  • つまずくは、爪突くだから云々。
  • 〈謎〉の扱ひ方が絶妙だつた。文章もとても樂しい。
  • 山内さんはハビトゥスを見出したのだが、かといつて私もそれで濟ますと云ふ訣にはいかない。まだこの先もつと躓く必要があるだらう。
  • 分らないものを分らない儘にしておくのは難しい。
  • p.39に誤植。

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)

ゲーデルの哲学 (講談社現代新書)

これと先の野矢茂樹の本も、編輯に上田哲之氏が關はつてゐる。名前を覺えておかう。