生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

二册讀了

日本故事物語 上

日本故事物語 上

日本故事物語 下

日本故事物語 下

色々な點で大いに示唆を受ける。

前説として、橋本治の解説が前に置かれてゐるのは深切な配慮であらう。通讀した後でまた讀み直した時、成る程とも思つた。


そういう意味でこの本は、「諺や成句の解説本」ではない。どういう本かと言えば、この本は「日本人のあり方」を考えさせてくれる本である。「日本文化のあり方」であるよりも、「日本人のあり方」である。

日本人の「ことばに對する」あり方も附け加へていゝ。


この本の背後には「なぜ故事を知ることが必要なのか」という、大きな問いかけも隠されている。