生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

讀了

文字の骨組み―字体/甲骨文から常用漢字まで

文字の骨組み―字体/甲骨文から常用漢字まで

「字体」を野球のストライクゾーンに喩へてゐるが、その傳で云ふと、今の私達は野球と云ふよりもゴルフをしてゐると感ずることが多々ある。

この本の眼目は「文字(異体字)を渡ろう」「正字体と通用体を使い分けよう」と云ふ二點にある。書けば簡短なやうだが、これを得心するのに物わかりの惡い私は數年を要した。その分、これらが如何に受入れ難く、實行し難いものであるかは身に沁みて分つてゐるつもり。

あと專門的ではあるけれど、決してマニアだけに向けて書かれた内容ではない。教育関係者は是非とも讀んでもらひたい。