生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

二册讀了

最初に『異体字の世界』を読んだのは2007年になるのか。あれからずゐぶん時間が経った。その間私自身も漢字に対する見方が変ってしまった。當時は漢字の細かな知識に目がむいてゐたが、今は漢字よりも寧ろ文章の方に関心をよせるやうになった。

かなづかいの歴史とあるが、副題の「日本語を書くということ」が著者にとっての本当の主題なので、単なるかなづかひの通史だとおもって読むと面食らふかもしれない。じつは私の興味も著者と結構重なるところがあるので、気にならずいろいろな知見を得た。尤もまだ仮説だったり予測だったりする処も多いのでそこは差し引いて読む。