生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

ブライアン・ウィルソン@東京国際フォーラム

東京国際フォーラムにてブライアン・ウィルソン「『ペット・サウンズ』50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアー」を聞く。不斷洋樂のアーティストを聞きにゆくことは滅多にないが、ブライアンしかもペット・サウンズが聞けるとなれば、話は別。大枚はたいて赴く。

前半はビーチボーイズの曲を中心に演奏。アル・ジャーディンの歌唱は全然衰へえてゐないのがすごい。ブロンディ・チャップリンの登場には驚いたが、始め誰だかわからなかった。マット・ジャーディンはファルセットやトップのパートを見事に歌ひこなしてゐる。ブライアンの声と結構マッチしてゐるのがよかった。

後半のペット・サウンズは夢中で聴いた。メンバーが楽器をとっかへひっかへしながらサウンドの再現につとめてゐる。たゞ管楽器のパートはもう一人欲しいところ。アンコールのロックン・ロールセットでは皆総立ちで聞いてゐた。

ブライアンの歌唱については正直期待をしてゐなかったし、多くを求めず聞いてゐた。それでも最後の最后に歌ったLove And Mercyですべてをさらっていった。彼にしか歌へない歌と声、それはなにものにもかへがたい。今日の光景はきっと忘れないだらう。