生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

がっき部

諒解しました。

報告だけでお終ひにするのも何なので、昨日のフルクサス展での話を少し。會場にはグランド・ピアノが置かれて居て觀客は自由に彈くことが出來た。變はつてゐたのは、鍵盤の上に大小の石が置かれ、更に、中に張巡らされた絃の上にはビー玉が幾つも置かれてゐた。これはフィリップ・コーナー*1とジョセッペ・キアリ*2コンポジションでもある。

ピアノの内部奏法なんて、滅多に出來る機會はないので、こゝぞとばかり現代音樂家ごつこに興ずる。ビー玉を轉がしたり、絃の上で引つ掛き摺附けたりする度に妙なる樂の音が鳴り渡る。樂しい。ピアノは打樂器であり、また絃樂器でもあることを存分に味はつてゐた。

それにしても私の隣にゐた小さな子供達は、私以上にアバンギャルドだつたよ。容赦無い。

*1:Philip Corner

*2:Giuseppe Chiari