生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

部首の字形の不統一 - 文字の裏通り

こゝにも示偏の字形の不統一が。たゞこれは隸書の字形の樣に思はれます。だとすると必ずしも不統一とは呼べないのではないでせうか。

手元の書體字典を見た限りでは、隸書に於いては、偏が「示」だつたり「ネ」だつたりと結構まちまちで、さらにどちらとも云へないやうな字形の偏も散見します。だからこれはこれで正しいのではないか、と私は思ひました。

因みに靖國神社の不統一はまだ判らないまゝです。全體の字體の印象から、個人的には楷書體のやうにも思へるので、「靖」や「社」は字典體を筆寫した形であるのかもしれません*1若しくは、楷書體であるのならば、示偏やネ偏を區別する事自體が、同じやうに意味の無い事かもしれません。

追記

ですが、「隷書だから不統一とは呼べない」といえないのは、ちょっと違うような気がします。「隷書だから不統一でも不自然ではない(不統一でも構わない)」ということでしたら、全面的に理解できます。

不統一でも構はないと云ふ事です。

*1:強引な假定ではある