生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

床屋難民

二十年通つた床屋が店仕舞して了つたやうだ。村上春樹のエッセイで語られてゐた、(彼の考へる)良い床屋の條件を凡て滿たした稀有な床屋だつた。わざわざ電車に乘つて通ふ位の價値があつた。
店の主人が結構な年齡なので(尤も戰爭に行つたと云ふのを聞いた位で具體的には知らないが)、早晩この日が來る事を予期はしてゐたのだが、私にとつては最高の床屋であつただけに寂しくなる。

騙し騙し別の床屋に通つたりしてゐるが、どうしたものか。