生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

コメントを受けて

こちらで返事を書きました。

古い組版では、一字下げは必ずしもされてゐるものではありませんでした。どのくらゐから變つてきたのかはわかりませんが、西洋の組版の影響を受けたものでせう。

一字下げするやうになつたのは、植字工が段落の行頭を確認しやすくする爲である、と云ふやうな話を以前どこかで讀んだのですが、出典を失念して了ひましたので、あまり確かな話ではありません。

それから一字下げの考察に就いて。

白川靜の『漢字百話』も行頭の一字下げがされてをりませんでしたが、當今においては珍しい事例とはいへます。

手持ちの中公文庫(2002年發行)では、普通に一字下げがされてゐました。中公新書の方でせうか。