生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

ブラウン展―形を超えたデザイン

麻布の飯倉片町へ、BRAUN展(AXIS GALLERY)を觀に行く。私がBRAUNの名を初めて目にしたのは、ご他聞に漏れず電動髭剃りのCM「ブラウン・モーニング・リポート」*1によつてである。ドイツの名立たる電氣機器メーカーだと云ふのは、初めて知つた。デザイナーのジャスパー・モリソンは、かう述べてゐる。

マーケティングや技術より、デザインが優先だと主張する企業は多くないが、ブラウンはまさにその企業のひとつだと思う。目下、同社に匹敵する企業はアップルのみ。そのアップルでさえも、歴史に残る多くの美しくデザインされたブラウン製品には及ばない。

シクスタントSM31*2のフォルムときたら、慥かにこれは痺れる。シェーバーなんか使つた事が無いのに、欲しくて堪らなくなる。コーヒーメーカー(KF40)やスチームアイロン(PV41)をみて息をのむ事は、滅多に無い。

何より、一つだけではまだ判然としないかもしれないが、幾つかの電氣機器が竝べられる事によつて、全體にブラウン社のコンセプトなりカラーが行き渡つてゐることが強く浮かび上がるやうに感じた。

*1:今でもあるのかな。

*2:http://www.japandesign.ne.jp/episode/010613/