東洋美術学校の特別講演會を聞きに行く。とても面白かつた。
今日のお題は「石に刻まれた文字」。初めに片塩二朗氏のお話「石のエクリチュール」を聞く。パレオグラフィ(Paleography、古書體學の謂)の事を中心に、ロゼッタ・ストーンや墓標・碑文に刻まれた文字など多岐に亙る話を聞く。掃苔會と云ふ名稱の研究會があり色々と活動をしてゐる。
擡頭と徹底と云ふ語がタイポグラフィに關係する語だとも云つてゐた。
次は木村雅彦氏の「TRAJAN INSCRIPTION」、トラヤヌス帝の碑文に就いてのお話。ローマン體の成立(大文字と小文字の歴史)に纏はる話は勉強になる。
歐文書體の良し惡しつて全然判らないが、何となく見續けてゐると、碑に刻まれた大昔の文字が美しく感じられるやうになつた。お了ひにトラヤヌスの記念柱から直に取つてきた大きな拓本(複製)を見た。
- 作者: 木村雅彦
- 出版社/メーカー: 朗文堂
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
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