生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

レプリカ―真似るは学ぶ―展

INAXギャラリーにて。博物館等で復製が展示されてゐるのを見て、何か損をしたやうな心持ちになつたり、目を向けない事もあつたりするのだが、以前に模写・模造と日本美術展を見て、そのやうな態度を改めるやうにしてゐる。

實際それらがどのやうに作られたかを知る事によつて、成る程一つの「作品」としての凄さが感ぜられる。展示の側に添へられた文字パネルには解説が詳しく書かれてゐた。現場の學藝員や製作に携はる人達の作業に對する實感が直に傳はつてくるやうで*1なかなか面白い。

さういへば茲にある複製品を作製した京都科学つて、どつかで目にした名前だと思つたら、後で村上春樹のエッセイに書かれてゐた事を思ひ出す。

*1:「「見る」ということについて」はよかつた。