- 作者: 井上章一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/05/18
- メディア: 新書
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著者も述べてゐるやうに、この本は宗教と云ふよりも宗教に纏はる歴史理解や受容の有り樣について書かれた、一種の文化史研究の側面が強い。讀み物としては樂しめるが、解釋ばかりが目に附く。
- 作者: 鈴木範久
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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日本のキリスト教受容は、西欧人によって伝えられたために、ともすると西欧の影響のみが表立っていた。ところが、今回改めて思い知らされたのだが、日本の聖書翻訳に占める中国語訳聖書の大きな比重は、キリスト教受容にも影響を与えずにはおかなかったであろう。あえていうならば、日本のキリスト教の受容は、聖書語に関する限り、儒教や仏教の経典と同じく、中国経由なのである。
むすび 中国経由のキリスト教という一面
- 作者: 柳父章
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/06/15
- メディア: 文庫
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單に言葉の飜譯といつた事柄だけではなく、valueやequality、そして等價交換といつた概念を通して、西歐文明の根本にある原理・原則*1に就いて詳しく書かれてゐる。頗る勉強になつた。
*1:そして其の背景には基督教がある。