生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

二册讀了

詞苑間歩―移る時代・変ることば〈上〉

詞苑間歩―移る時代・変ることば〈上〉

詞苑間歩―移る時代・変ることば〈下〉

詞苑間歩―移る時代・変ることば〈下〉

年末から年始に掛けてずつと山田俊雄を讀んでゐた。とても贅澤な時間だつた。知らなかつた表記や、今では見られない語彙、そして耳遠くなつた言葉が活き活きと遣はれてゐる。それらを拾ひつゝ、書き寫しながらゆつくり讀み進んだ。

むかし手にした時、漢字表記の基準が今一つ呑み込めなかつた。


漢字の選択は多く編集部にゆだねた。若しそこに不統一などがあつても、元來それは許さるべきものと思つてゐる。加へて、漢字についての和漢の用法に深く、永く親しむに従つて、先賢の見解や実践に於てすら、いろいろの不統一や自家撞着の少なくないことを知つたからである。

今は云はんとする處を、段々と首肯出來るやうになつてきた。