生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

『日本語活字ものがたり』刊行記念トークショー「活字デザイン今昔」

簡短に一行感想。

フォントの品質、何をもつて「質」とするか。

物理的にはよくなつた。しかしそれ以外で捕へられないもの。

佐藤敬之輔さんの話

字游工房の話から

明朝体を描く時に最初に横線を入れる時の位置。

線の位置は狭くなる。練度。

B4の紙に二つ描く。

フォントの作り方

12種類の文字を描く。

部首やつくりを基にして文字を組み合はせ、400文字を種字とする。

写研は墨汁や墨をつかふ。間接的に文字は筆で描かれることを意識する。

活字は逆に描くので上手下手は意味がない。

四角に入れるか、四角を打ち破るか。

漢字は単体でもいい。しかし仮名はつながって一つの単語にならないといけない。

仮名を作る極意。連綿では言葉を続けてゐる。

最近の仮名は、筆の印象が出せない。

明朝体のこと

低解像度のコンセプト。

個性的でも保守的であってもいけない。

上手く組めても誰も誉めてくれない。

制約があるときどうやって新しいものにするか。

ヒラギノの取り組み。コンセプトと機械的にならないような工夫。

四角の中を埋めるような感じ→まづ四つの角を埋める。

ハングルは楷書。

明朝体はローマン体と組むのによい。

最近,書体をつくる人(学生)はゴシックが多い。横組みがなじむからか。

硬筆の書体。

リュウミンは横組みだと,どうなのか。

縦組は焼き鳥。→最近の居酒屋では経費削減のためかばらばらで出ると*1

仮名に興味をもってほしい。

石井は判面が弱い印象を與へる。

豊かという字で説明→水平垂直がめちやくちや。でも味というか全体に品がある。書体の品格。

和服姿の女性(後ろ姿)*2

テロップから編み出されたナールとタイポスの話。

ナールや石井は品格がある。表現できない品のよさ。

職人にとって文字がみられないのがよいこと。

文字の宇宙の話。

使われだして十年たたないと書体の良し悪しがみえてこない。

自分の尺度でみてゆく。

誰がつかって、どう言ってゐるか。

カタカナの使用頻度があがったため仮名が大きくなった。

「トイレ」を縦に組むとそれぞれの文字のバランスが分かりやすい。

その他

サインを貰ふとき少し緊張した。

「本を読んでくれたら、ぜひ、正直な感想をください。批判でもなんでも」とくどい位に反応を求めてゐたのが印象に残つた。

その后で会場に居た方々と喫茶店であれこれ話を聞いた。

矢鱈と風の強いだつた。

*1:后で飲食業の方にきいたら、宮崎では焼き鳥は網焼きにする所もあるので、必ずしも串焼きだけではないと云ふ話を聞いた。

*2:さういへば日本語書体少女でも石井明朝体は和服姿であつた。