餘裕のない日々は続く。
日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト
埼玉県立近代美術館にて。日本のいろいろな畫を見るのはよい。知らない作家もまだまだ多いが思ひの外よい絵がある。東郷青児「コントラバスを弾く」、黒田重太郎「一修道僧の像」、古賀春江「観音」、尾形亀之助「化粧」、小山田二郎「鳥女」、谷角日沙春「猫と八仙花」、佐藤多持「水芭蕉曼荼羅(つ)」、堂本尚郎「魚の店」、井上三綱「駆けだした牛」など。山口薫の「夜明け前の顔」は欲しいなあ。
そして日本は外來の文物の影響にさらされざるを得ない歴史をつらつらと思ふ。
常設展では田中保「猫と花」がよい。一角に「絵画と彫刻の間 (あわい)」と云ふテーマで展示が並んでゐる。解説を読むとなるほどと思ふ。
博物館に初もうで
国立東京博物館にて。等伯の松林図屏風を久しぶりに見た。鳥の絵もよい。東洋館の董其昌の展示も覗く。