大阪市立東洋陶磁美術館にて。東博でみた青磁楕円版もすごかったが、たしかに北宋汝窯青磁水仙盆の美しさは際立ってゐる。「人類史上最高のやきもの」と云ふ惹句に僞りはない。いっぽうでこれを手元に置きたいと云ふ心持ちにはならない。私には朝鮮や桃山時代の陶器の方が馴染みやすい。
思ひがけず油滴天目茶碗や飛青磁花生と再会。禅の時と国宝展以来か。
あるコーナーの展示キャプションが築地後期五号系の假名(解ありあけ仮名か?)で、気になって作品に目がゆかない。書体がわかると云ふのも良悪だ。
表に出たらとほり雨と虹。阪急で京都に向かふ。