生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

文學講演會

鳥

鴎外記念本郷図書館へ小堀鴎一郎氏の講演を聞きに行く。時間に餘裕があつたので、鴎外記念室を見學したり、表の庭(大銀杏と三人冗語の石がある)のところで本を讀んでゐた。

演題は「鴎外をめぐる人々〜母杏奴と鴎外」といふもので、年表をもとに、杏奴と鴎外の關はりや、作品についての所感を述べたり、スライドを用ゐて色々解説をしてゐた。何だか發表會みたいだつた。

後半、實母の杏奴さんのお話になつたところがやつぱりよい。どんなに些細なことであれ、實際直に傳はるものがあつた。映畫のエピソードが面白い。

最後、最近發見された、森鴎外を撮影したフィルム(大正十年の『皇太子殿下御外遊實況』)が放映された。數秒だけ、畫面を横切る動く森鴎外を目の當りにした。