生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

「ストーリーテラーズ」・「秘すれば花」展

シティビューのチケットで入場出來るので、序でといつた心持ちで然程期待してゐなかつた。でもかへつて、豫備知識無しでものを見られるので、驚きに滿ちた面白いものに出會へることがあつたりもする。

この展覽會は私にとつて當たりだつた。現代美術といつた響きから嚴めしさを感じてゐたが、數々の作品はとてもユーモアに溢れてゐた。私は笑ひやユーモアには、實に敏感に反應して了ふのだ。氣になつたのを覺書してみる。

秘すれば花」展

シュ・ビン(中国)
「鳥」の字を使つた作品。
ユ・スンホ(韓国)
一見山水畫のやうなのだが、近づいてみて驚いた。
リン・シュウミン(台湾)
作品の中に這入つて不思議な體驗をした。
ハム・ジン(韓国)
蟲眼鏡を持つて、トイレの一室に見立てた部屋の中を、作品を探しまはる。かういふ、たゞ見るだけでなく、閲覽者を參加させ行動を促すやうな作品は大好きだ。
伊庭靖子(日本)
地主悌助を聯想した。

ストーリーテラーズ」展

鴻池朋子(日本)
「みみお」と云ふアニメーションを見る。幻想的な描寫はノルシュテインの「話の話」を髣髴とさせる。
アンネ・オロフソン(スウェーデン
不思議な寫眞。
マーク・ウォリンジャー(イギリス)
「王国への入り口」*1と云ふ作品は最高だつた。笑ひが込上げてくる。

*1:空港の到著ゲートから出てくる乘客達を、延々とスローモーションで映し、重厚な聖歌をBGMに用ゐた作品。