2005-07-26 お悔み 日録 杉浦日向子さんの訃報を聞き少なからぬ驚きを感じた。 私が杉浦さんのマンガを讀み始めた頃には、既にマンガを描く事を辭めてゐた筈だ。でも何處かで新作を期待してゐたのだらう。それから私は杉浦さんのマンガは大好きだが(一番のお氣に入りは『百物語』)、杉浦さんを漫畫家と呼ぶ事には何故だかそぐはない物を感じる。似たやうな事を昔、どこかの本の解説で中島梓が書いてゐたのを讀んだが忘れた。往事茫茫。