佐倉の国立歴史民俗博物館にて。行きすがら車窓から田植ゑを眺める。もう八十八夜だ。
出雲大社、厳島神社、伊勢神宮、祇園八坂神社が取上げられてゐる。默々と見て廻る。矢張り古い神社は西國に多いから、いつか實際に觀てみたい。
常設展を駈け足で廻つた。何故か逆さに廻つて了ふ。一角に印刷文化の展示があり、古活字版の歴史を追つてゐた。此處で嵯峨本や駿河版の銅活字(複製)が見られたので少し驚く。他にも、片假名字體の變遷として、佛典に記された假名字體の時代毎(九世紀から十三世紀まで)の違ひを壁一面に寫眞で掲げてゐたのには吃驚。