生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

嗚呼しづかなる墨―戸方庵井上コレクション名品展

板橋区立美術館にて。私好みの澁い好い畫が澤山あつた。雨の所爲か人も少なく閑とした會場で、心行く迄ゆつくりと眺める事が出來た。何と贅澤なのだらう。銭永の「墨梅図」が特によかつた。

あとこゝの美術館は、展示のキャプションがふるつてゐて樂しい。知識の羅列ではなく、書き手が作品を直に見て感じた事を率直に出してゐるのがとても好い。まるで友人のやうな書き手のキャラクターに親しみが湧く。

丁度群馬県立近代美術館の山田烈氏の講演「井上房一郎氏と戸方庵コレクション」がひらかれてゐたのでお話を聞いて行く。

何れ殘りのコレクションを觀に群馬まで出向かなければならないな*1

*1:しかし群馬県立近代美術館は平成十九年末まで休館とのこと。