生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

亂歩展

幻影城

東武百貨店にて『江戸川乱歩と大衆の20世紀展』を觀る。會場は可成り込み合つてゐたので落着いてみることもまゝならぬ有樣だつた。

私にとつての亂歩の印象とは、御多分に漏れずポプラ社の少年探偵團だつたり、土曜ワイド劇場だつたりする。一體自分の中で、これらを同じ作者の世界として、どのやうに位置附けて兩立させてゐたのか、今思ふと乍我不思議だ。

あれこれ見隨ら、亂歩の探偵小説と云ふのは、昭和の(そして東京の)風俗小説でもあつたことが窺ひ知れる。あと亂歩の原稿の字は、とても讀みづらい字だつた。