生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

觀戰

府中にゆき、秋初めての競馬觀戰。こゝはなんて空が廣いのだらう。

府中牝馬Sは見應へがあつた。スマイルトゥモローの大逃げに手に汗握る。向う正面から四コーナーにかけて、逃げ馬は特別な時間をつくり出す。改修前のコースだつたら、逃げきつてゐたかもしれない。

そして秋華賞三冠馬の誕生を目の當たりにした。競馬の醍醐味を堪能する。

東京競馬場パドック側の賣店にて、味噌ラーメン(五百三十圓)を食する。とても懷かしい味だつた。人によつては、スープは鹽つぱ過ぎると感じるだらうし、もやしとネギがもつさりとのつてゐるだけの大味なラーメンだと言ふかもしれない。でもたとへひどい胸燒けになつたとしても、お代りをしたいくらゐに氣になる味だつた。

やつと氣が附いたのは最終レースが終つた後だつた。馬を眺め隨ら、あれは學校の給食のメニューに出てゐたのと同じ味だつたなあと、フト思ひ出したのだつた。

NHKアーカイブス

私の目當ては「ジェスチャー」の柳家金語樓をみることだつた。フランキー堺も登場し一擧一動に爆笑する。なんて面白い人なのだらう。

何よりヨネヤマママコさんが出色だつた。パントマイムを專門としてゐるだけあつて實に見事な動きだ。指先から爪先までが活き活きと、無駄なく演技に參加してゐる。特に眉や目線、口元のつくり出す表情の豐かさが目をひく。私の好きな喜劇人たち(チャップリンやハーポ・マルクス)を髣髴とさせる。

あと若き日の長門裕之桑田佳祐*1)も新鮮だつた。