生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

バーネット・ニューマン―十字架の道行き

MIHO MUSEUM に着く。さすがにこの邊りの桜はまだ早かったやうだ。トンネルを潜ってに美術館に向ふ。なぜかMOA美術館を連想した。

会場は結構賑はってゐる。外国の観光客も多さうだ。常設展を最初に見る。書き手の個性がうかゞへるやうな面白いキャプションがついてゐる。そしてやはり陶器のコレクションがよい。埴輪の犬や白洲正子舊藏の信楽大甕がよい。

お目当ての「十字架の道行き」をみたが、案の定何がなんやらさっぱり分からなかった。バーネット・ニューマンは川村記念美の個展も観に行ったが、其の時もおんなじやうに感じてゐたと思ふ。 ロスコの時もさうだが、私にとって抽象表現主義は、初見でみていきなり直ぐ何かをつかめるものではないらしい。たゞあとでなんかの拍子に、突然何かに思ひ当ることがあるかもしれない。今は分からないものを分からないまゝにしておいてゐるので、それを確認できただけでも十分観に行く価直はあつた。