生活記録

日々のこと(旧はてなの茶碗)

奇蹟

サンタクロースの實在も信じない。靴下の中にプレゼントが入つてゐても奇蹟だとは信じない。だが、そんな事より何より、今履いてゐる靴下の中に自分の足が入つてゐる事の方が奇蹟的な事ではないかと、俺が言つても説得力が無いと言ふのならばG.K.チェスタトンが言つてゐる。

「自分がこの世にゐる」と云ふ事がそもそも不思議な事でないかとチェスタトンは言つてゐる。自分をこの世に存在せしめたGodの話をチェスタトンはしてゐて、俺はクリスチャンでないからGodなるものを信じないが、自分を存在せしめた偶然なり何なりは人智の外のものであると認める。

そして、人間が言葉なり何なりで思想を互ひに傳達し、互ひに解る事が出來るのも、やはり人智の外の事であると認める(略)。

私も自分がこの世にゐることが不思議だと感じてゐます*1

*1:そして「言葉がある」と云ふことも。言葉を交し合ふことによつて「解り合ふ」と云ふことも。